わたしの宝物

わたしの宝物を三つ紹介します。



1.相国寺管長、有馬頼底師の書になる掛軸です。  
  相国大龍筆 二行物 「行到水窮処 坐看雲起時」

DSC_5230-1.jpg相国大龍筆 二行物 
行到水窮処 坐看雲起時
DSC_5231-1.jpg青磁花入れに芍薬の花DSC_0217-1.jpg相国大龍師の御点前

  相国寺は京都御所の北隣に位置する京都五山の第一、金閣寺や銀閣寺の親寺に当ります。
  茶道のご縁で、大師にお願いし、私の著書「アフリカ縦断」旅行記を見て選んだ句です。
  読み下すと、「行きては至る水の窮まるところ、座しては看る雲の起こるとき」
  スメタナの交響詩「わが祖国」の「モルダウ」が、山間の渓流から大河に至る風景なら、
  この詩は、その逆で、川を上流に辿って、その尽きる処まで歩き、発して雲となる姿、
  大自然の大いなる循環を歌ったものです。

2.亡き父、孝雄が描いた絵、「春宵」「天童」「牡丹」
  素人ながら、精魂こめた繊細な筆致が出ています。

P1050806-1.jpg「春宵」P1070622-1.jpg「天童」P1070570-1.jpg「牡丹」

  大正4年生まれだった父は、貧乏ながら、日本画の展覧会に連れってくれました。
  横山大観、川端龍子、前田青邨。
  呉服職人として、仕事が終わると、静かに自分の世界に入り込み、描いていました。

3.エチオピア、アビシニア高原の麓の村で購入しました。
  勇者の証「純銀に縁取られたライオンの爪」

DSC_5221-1.jpgライオンの爪003-1.jpgケニアとエチオピアを駱駝で旅する乙女007-1.jpgフランスのニース海岸にて
世界を達観したつもりの青年

  1971年4月6日から1972年7月4日まで、455日間にわたる世界貧乏旅行。
  特に、1971年5月17日に南アフリカ共和国ケープタウンに上陸してから、
  翌年2月3日、スペインの対岸、モロッコのセウダに至る262日間のアフリカ旅行。
  無謀な冒険旅行の象徴が、この宝物です。

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